紛争の内容
賃料未払いに基づく各賃貸借契約の解除による土地・建物の明渡請求
数か月滞納、まだら支払いが続き、申立時には6カ月以上のいた事案。催告及び各賃貸借解除の書面を賃借人のみ受け取らない。

交渉・調停・訴訟などの経過
訴状において、各賃貸借解除の意思表示。訴状の送達完了。
第1回期日に、被告両名出頭。
本年10月末までの任意退去、未払い賃料等について、早期に支払う旨各答弁書の申し出あったため、第1回弁論後、和解期日。裁判上の和解成立。

本事例の結末
和解調書通り、本年10月末に任意退去完了。翌月からの和解金支払いを残す。

本事例に学ぶこと
6カ月の滞納は大きい。保証人が支払い確約してくれたで、回収可能性は高い。
単身居住者及び親族連帯保証人に対する、催告は複数回行っている事案。
担当者を通じての、必要書類のそろいが悪く、委任契約後速やかな申立てに至らず、また、訴状の訂正事項に対する追完指示に対するレスポンスも悪く、訂正書面提出まで、1カ月強を要した。

弁護士 榎本 誉