紛争の内容
1 貸倉庫を幼児教室・学童保育教室として、賃貸借契約締結。
2 改装費用は、賃借人が注文者となる。費用負担は賃貸人。大改修ゆえ、建築確認必要。
3 見積もり承認前に、改装着手・完成。一方的費用請求。
4 1年半前から仲介業者(現顧問)を通じて、交渉したが埒があかなかった。相手方代理人就任。
5 改装費用を負担するが、修繕費は賃借人負担としたい、実現希望。

交渉・調停・訴訟などの経過
1 支払いの条件として、賃貸者契約書に、別紙費用負担条項の改定提案。
2 相手方は、当方の要望を受け入れるとのこと。
3 合意書調印のため、現地立会、セキュリティ鍵、建物鍵の確認。
4 領収書記載内容の調整。
5 相手方会社代表者変更に伴う必要書面の徴収交渉を追加。

本事例の結末
1 平成28年4月着手後、7月20日現地立会、調印に至る。
2 依頼者各支払完了後、領収書調整、代表者変更に伴う書類を受けるまで、2カ月弱を要した。

本事例に学ぶこと
① 仲介業者の知己とのことから、見積書の内容承認前に、工事着手を許した。その後、トラブル。
② 契約内容が曖昧で、結果、賃貸人に迷惑をかけた事案、代理人就任により早期に終息。